〜マンチェスターシティ 移籍情報〜
ブログではお久しぶりです。
ジョルジーニョの件で感じられた方も多いと思いますが、移籍に関する情報が洪水状態でまとめにくい!といったご意見に応えまして(完全に自分が整理しやすいだけ)、このブログを使い、移籍情報を獲得•放出ともに更新していこうと思います。とりあえず試験実施なので、より良い方法が浮かびましたら、そちらに移行してみます。改めてよろしくお願い致します。
7/17
~獲得~
☆公式☆
シティはPECズヴォレから、21歳のCBサンドラーを完全移籍で獲得。(8/1)
[コバチッチ]
Daily Star↓
レアルマドリーは、コバチッチ獲得に対して、マフレズ獲得で更新したシティの移籍市場最高額を更新する8000万£でのオファーが必要だとシティに通達。(7/17)
SkySports↓
シティはレアルマドリーに告げられたコバチッチの評価額8000万£に対して、レアルマドリーとの面会に気乗りせず。(7/17)
Marca↓
コバチッチはレアルマドリーを退団したいが、クラブは簡単に売却させるつもりはなく、9000万€の値札をつけている。
彼にとって最良の移籍先は(同ポジションを探しており金が払える)マンチェスターシティである。(7/18)
報道されるところによると、マンチェスターシティのターゲットであるコバチッチとレアルマドリーの監督ロペテギは対談し、コバチッチは移籍希望を伝える。レアルマドリーとしては5000万€での放出を希望。(7/22)
AS↓
マンチェスターシティ、バイエルン、ローマの3クラブがコバチッチ獲得に際してレアルマドリーに接触済み。本人は退団を望むが、レアルマドリーは3クラブのいずれのオファーも拒絶したとみられる。(7/30)
[ピアニッチ]
Tuttosport↓
ピアニッチはシティとバルセロナの両者から誘惑を受けている。ユヴェントスは既にシティがジョルジーニョにオファーを出す前の5000万€の提案を既に一度拒絶している。加えてユヴェントスに売却の意思もなく、8~9000万€の信じられないような額でないと、彼らの心は変わらない。(7/17)
ユヴェントスが放出の意思はないと主張しているにも関わらず、シティはピアニッチ獲得に1億€のオファーを用意している。チェルシーとバルセロナの両クラブも動向を追っている。(7/22)
TMW↓
シティからの6500万€のオファーを拒絶したユヴェントスは、信じられないような驚きとも言える額でない限りピアニッチに売却の意思はなし。契約も2022年まで更新する見込み。(7/18)
Telegraph↓
シティはこの夏、MFの補強はしない見込み。つまりピアニッチもアルカンタラもターゲットではない。(7/20)
Gazzetta dello Sport↓
ピアニッチは最近、ペップから直接の電話を受けており、その電話で彼がいかにピアニッチを高く評価しているかを伝えた。同選手にはチェルシーとバルセロナを含めた3クラブが興味を示しており、ユヴェントスが売却に動くには8000万€のオファーからスタートされると見られている。(7/21)
Suportmediaset↓
ピアニッチに対しては、マンチェスターシティ•バルセロナ•チェルシーの3クラブが興味を示しているものの、獲得に一番近い位置にいるのはマンチェスターシティである。(7/22)
Mirror↓
グアルディオラはピアニッチの獲得に向かうつもりはない。シティも同じく、9000万£近いとされるオファーを送ったというイタリア方面からの獲得報道を否定。(7/23)
Calciomercato↓
ユヴェントスはピアニッチ売却に対し、8~9000万€を求める。だが、マンチェスターシティは既にバルセロナ、チェルシー、PSGに対抗するため1億€を計上している。グアルディオラは真剣に同選手がファーストチョイスのようだ。(7/23)
DiMarzio↓
ピアニッチの新しい代理人であるRamadoniとユヴェントスSDのパラティーチと本日会談し、シティからのオファーを提示された。なおシティ側は繰り返し関心を否定している。(7/24)
Sky Italia↓
ピアニッチ代理人とユヴェントスSDパラティーチが会ったとの映像が流出。会談の中身にピアニッチのシティ移籍も含まれていると見られる。ユヴェントスは残留希望も1億ユーロのオファーなら移籍があり得る。(7/24)
Corriere dello Sport↓
ユヴェントスは現在ピアニッチ売却に関してオープンな考えを持っている。(7/24)
マンチェスターシティはピアニッチ獲得のチャンスを伺いオファーし続けているものの、ユヴェントスは9000万£の価値をつけられないと興味も示さない構え。(7/30)
[チアゴ•アルカンタラ]
BILD↓
グアルディオラのお気に入りであるアルカンタラは、バイエルンによってボアテングやビダル、ベルナトと共に売り出されている。(7/18)
Telegraph↓
シティはこの夏、MFの補強はしない見込み。つまりピアニッチもアルカンタラもターゲットではない。(7/20)
DiMarzio↓
ピアニッチの新しい代理人であるRamadaniは、シティ、チェルシー、バルセロナの3クラブからオファーを提示されたものの、ユヴェントスは彼を保持する意向で、契約も更新を希望。(7/20)
[アルザニー]
ESPN↓
ローマとシティはW杯でも3試合に出場したオーストラリア代表の19歳、アルザニー獲得で競走中。なおアルザニーはシティグループ傘下のメルボルンシティに所属。
シティの計画としては、獲得後に同胞の先輩であるムーイと同様、ローンに出す構え。(7/19)
SBS↓
マンチェスターシティとメルボルンシティは、アルザニーの移籍完了が近づいている。そして獲得後はセルティックかPSVにローン放出される見込み。両クラブは提携関係にあるため、移籍金はごく僅かになるだろう。(7/29)
アルザニーは移籍金28万£でメルボルンシティからマンチェスターシティの移籍に向けメディカルチェックへ。その後セルティックは買い取りオプションつきの2年間のローンを行う見込み。アルザニーはトッテナム、ランス、ドゥッセドルフのオファーを蹴りシティを選ぶ。(8/3)
Herald Scotland↓
セルティックとマンチェスターシティは昨晩、アルザニーのローン移籍について会談。アルザニーはメルボルンシティからの完全移籍が近づいている。(7/30)
[ベンタンクール]
シティとバルセロナはユヴェントスのベンタンクールに興味を示しており、重要なオファーを送った可能性がある。ただしユヴェントスは売却したくないとのこと。だが絶対ではなく、オファー自体の扱いは審査される模様。(7/21)
[ラファエル レオン]
シティは今週に行われた会談のあと、ポルトガルU-21代表のストライカー、ラファエル レオンの獲得に前進。(7/25)
Record↓
ラファエル レオンの代理人たちはイングランド国内でマンチェスターシティと交渉しており、同クラブ加入に強い確信を持っている。また、所属元のスポルティングは移籍が成立するなら、移籍金は1500万€を期待している。(7/25)
[Nabil Aliou]
RMC↓
マンチェスターシティとアーセナルはモナコU-19に所属するフランスU-19代表の左ウインガー、Nabil Aliou獲得で争奪戦。AliouはU-19EUROでもアピール。シティは彼の代理人のPatrick de Kosterと良好な関係にあり、同代理人はデブライネの代理人も務めている。この点でシティはアーセナルより優勢であると見られている。(7/25)
[アレハンドロ マルケス]
マンチェスターシティとユヴェントスは違約金を払い形式的なオファーを、バルセロナBに提出。しかし現時点では彼はバルセロナでプレーを続けることを好んでいる。(7/26)
[パケタ]
TMW↓
ミランはフラメンゴMFのルーカス パケタ獲得に動いている。しかし、マンチェスターシティ、チェルシー、リヴァプールとの争奪戦が予想されるだろう。(7/27)
[ゴッドス]
Expressen↓
マンチェスターシティはスカウトをスウェーデンに送り、週末の試合でイラン代表ウインガー、ゴッドスを視察。同選手はクラブの退団が近づいていると見られれており、所属クラブの会長はシティがゴッドスにオファーをしたらどうするか、という質問への回答を避けた。(7/31)
[エベルトン]
UOL Esporte ↓
マンチェスターシティは水曜日スカウトをブラジルに送り、シティは特定の選手への興味を否定したものの、調査によればグレミオのウインガー、エベルトンを視察。(8/2)
[ヴェラッティ]
TMW↓
マンチェスターシティは、移籍市場が閉まるまでに、PSGのヴェラッティ獲得を真剣に検討している。シティとPSG両クラブの関係からして実現は難しいものの、シティは挑戦。
なおヴェラッティ本人はPSGに移籍の願望を伝える必要があり、その段階でシティはアプローチをかけるだろう。(8/3)
~放出~
☆公式☆
21歳のガーナ国籍ウインガー、Yaboahはヌマンシアに完全移籍。3年契約。(7/18)
☆公式☆
シティが保有権を持つ27歳のアメリカ人MF、ディスケルドは1年のローンで蔚山現代に移籍が決定。(7/18)
☆公式☆
イングランドU-20でもあるウインガー、バークリー•リケッツはピーターボロへ完全移籍が決定。(7/18)
☆公式☆
20歳のMF、コンゴロはヘーレンフェーンに完全移籍。四年契約。移籍金は75万€。(7/18)
☆公式☆
アンブローズはフランス2部のレンスに1年間のローン移籍が決定。(7/27)
☆公式☆
ムリッチはNACブレダに1年間のローン移籍が決定。(7/31)
☆公式☆
ハリソンはリーズに1年間のローン移籍が決定。(7/31)
☆公式☆
ツェリナは3〜400万£でスウォンジーに完全移籍が決定。(8/1)
☆公式☆
キーン•ブライアンはシェフィールドユナイテッドに完全移籍。3年契約で転売条項込み。(8/2)
[マンガラ]
マンガラはエヴァートンにローンされていた間に負った膝の負傷からまだ回復途上であり、そのため今夏の移籍の可能性はありそうもない。(7/18)
Fotomac↓
マンガラは彼の代理人や側近達から、フェネルバフチェへの移籍をオファーされる。同クラブは、マンチェスターシティとの契約最終年であるマンガラをローン移籍でのみ興味を示している。(8/1)
[ジンチェンコ]
Mirror↓
ジンチェンコはプレシーズンツアーに帯同するものの、まだ売却の可能性がある。
シティは1600万£のウルブスからのオファーに合意しており、フラムもまだ提出はしていないがオファーを出すかもしれない。
ジンチェンコは中盤でのプレーを望むものの、ペップはジョルジーニョを取り逃がしたに関わらずそこで起用するつもりはなく売却を許可。(7/18)
クラブとウルブスは移籍金1600万£で合意も、ジンチェンコ本人との合意に至らず交渉は破断か。(7/25)
Marca↓
ジローナは何人かの選手の移籍交渉をマンチェスターシティと続けている。ジローナの希望にはディアスとジンチェンコも含まれているが、グアルディオラが彼らはイングランドでプレーすべきだと説得したため事態は複雑化している。(7/31)
[ディアス]
シティはディアスをローンに出したい意向を持っているが、本人は意に介していないようで、まず第一にシティでのファーストチームでの適応を望んでおり、そうでなければローンで回されるよりも契約切れをもって完全移籍した方が良いとの考え。なお契約は今季いっぱいの2019年まで。(7/19)
SPORT↓
ジローナはマンチェスターシティからのローン移籍でディアス獲得の努力を続ける。ディアスの能力の多才さがジローナSDのCacelの関心を引いており、シティもローン放出を希望。ただ本人はシティに残り自分の価値を証明したいと考えている模様。(7/22)
ディアスの将来はここ2.3日のうちに解決を迎えるべきだろう。シティは、クラブの誇るベストな有望株の1人であるディアスの、来年の契約切れを待って退団を考えているというリスペクトのない希望を知っており、本人を説得することを望んでいる。なお、ジローナは彼をローンで獲得しようと注意深く観察している模様。(7/31)
AS↓
ジローナはディアスのローン移籍に重要性を置いている。ディアス本人は現在のところ移籍には消極的であるが、ジローナは移籍市場がクローズされるまで決断を待つ意思がある。(7/27)
Marca↓
ドルトムントはディアスに興味。今季、新しいローンのオプションを彼に提示する見込み。(7/31)
ジローナは何人かの選手の移籍交渉をマンチェスターシティと続けている。ジローナの希望にはディアスとジンチェンコも含まれているが、グアルディオラが彼らはイングランドでプレーすべきだと説得したため事態は複雑化している。(7/31)
[ツェリナ]→移籍決定/スウォンジー/完全移籍
MEN↓
ツェリナは2部に降格したスウォンジーに、400万£の移籍金で加入に向かう。なお、買い戻し条項と、転売した際のボーナスも契約に含まれる見込み。(7/20)
Sky Sports↓
スウォンジーは、300万£から400万£にオファーを増額し、ツェリナ獲得について合意。(7/30)
[ハート]
Sun↓
ハートはクルトワが移籍した際の代役として、チェルシーが衝撃のリストアップ。ハートはシティに居場所がなく、移籍金は推定500万£であり、ホームグロウンの扱いも受けるため獲得の候補に挙がったと見られる。(7/21)
シティは最低でもハート売却に500万£を望んでいる。現在同選手には色んな国から興味があるが、トルコのフェネルバフチェが今のところ有力だ。(7/31)
[デナイヤー]
Fotomac/Sporx↓
デナイヤーはガラタサライへの移籍を望む。しかしシティが1000万€もの移籍金の要求をしていることで、成立はまだ先と見られる。また、デナイヤーはシティのプレシーズンメンバーにも選出されている。(7/21)
[ロバーツ]
Daily Mail↓
レスターは移籍が遅れ、シティのアメリカツアーの帯同も許しているロバーツに対して、未だ獲得の興味を示している。(7/22)
[ヌメチャ]
Fotomac↓
フェネルバフチェ監督のコクーはバルセロナ時代の同僚であるグアルディオラに電話し、新シーズンに向けヌメチャのローン移籍を要求。ペップはそれを跳ね除けたものの、最終決定はシティがプレシーズンからイングランドに戻ってきてからなされる模様。(7/24)
Daily Mail↓
ウエストブロムはローンでヌメチャ獲得を望んおり、ジェイロドリゲス、ゲイル(現在ニューカッスル)らのパートナーとして扱いたいと考えている。(7/31)
ヌメチャは今季ローンでブラックバーンかスウォンジーに放出されることが許可される見込み。(7/29)
ヌメチャは友人達に、スウォンジーにローン移籍することを告げたと見られる。(7/31)
[アンブローズ]→移籍決定/→レンス•1年ローン
アンブローズはフランス2部リーグのレンスにローン移籍が濃厚。(7/25)
L'Equipe↓
アンブローズは本日午後にもレンス加入と見られ、チームメイトと対面する見込み。一方クラブ側は買い取りオプションはつけない模様。(7/25)
[ハリソン]
リーズはマンチェスターシティのウインガー、ハリソンをローンでの獲得に向け準備中。同選手は本日メディカルチェックへ向かう。(7/30)
[アダラバイヨ]
アダラバイヨはウエストブロムに1年間ローンされる見込み。(8/3)
[ギュンドアン]
Tuttosport↓
レアルマドリーのスター選手であるモドリッチ獲得が非現実となったインテルは、ターゲットをマンチェスターシティのギュンドアンに変更する可能性がある。ギュンドアンは契約が2020年までのあと2年で、必要な移籍金は4000万€と見られている。(8/3)
2.ヤヤトゥーレ&代理人セルクの主張
今回のブログは和訳になります。
初めてシティについて書く内容が、ネガティブなものになるとは思いませんでしたが。
まず先に個人的な見解を示しておくと、差別は良くない、ということのみです。
真偽は証拠がない限り当人しか分かりません。
ですがこのような話は嘘か真かを別にして、人を中傷するような文脈で用いて欲しくないと僕は思います。
事の発端は昨日、フランスフットボール誌へのヤヤトゥーレのインタビューでした。
まずヤヤはこう主張します。
「ペップはアフリカ人の選手を好まず、私も酷い扱いを受けた」
そしてこう続けます。
「私はペップ神話を破壊したい」
このようにヤヤが主張した理由はというと、自分の成績が他の選手達より良かったにも関わらず、なぜペップがヤヤ本人を充分にプレーさせなかったのかが理解出来なかったから、だそう。
粗雑な訳ですが、インタビュー内容です。
「ペップは私に嫉妬しているように感じたんだ、まるで敵を見るような目で私を見てきた。彼から酷い扱いを受けたよ。彼がイニエスタを同じような扱いにしたかもしれないと、本当に思いますか?自分自身で考えたが、核心を突くと酷い扱いを受けた理由は自分の色(黒人)だろうと思う。こう考えたのは私が初めてではなく、バルセロナでも同じことを思った選手たちがいる。恐らく私たちアフリカ人は、いつも一定の人たちによって他と同様の扱いを受けられない。ペップはよくアフリカの選手たちをそのように扱ってきた、彼がいる場所どこでもでだ。彼は知性があると思われすぎている。決してアフリカ人の選手を好んでいないとは認めないだろう。だけどペップがメンバー表に5人のアフリカ人選手を並べたら、彼にケーキをあげると約束してやるよ!」
@mattspiroのツイートから。
このヤヤのインタビューに呼応して、彼の代理人(彼の評判は褒められたものではない、往々にして代理人とはそのような存在であるが)であるセルクが続けて発言しています。
その内容も追記しておきます。
「神は全てを見ている。クラブのレジェンドであるヤヤは、異なる口実を盾に、ピッチに送り出される機会を与えられなかった。ペップはアフリカを敵視しているが、多くのアフリカ人もまたシティというクラブから去っていったよ。そして私は確信している、多くのアフリカのシャーマン(呪術師)達が、この先ペップがCLで優勝することを許さない、とね。これがアフリカ人が彼にかけた呪いさ。私が正しいかどうかはこの先の人生が証明してくれるよ。ペップは人として良く言われていることは全くない。君たちは思い出さなければならないよ、彼が不快なやり方でシティに来たことを。彼が就任すると発表された時、クラブはまだペジェグリーニが舵を取っていた。そして当時指揮していたバイエルンは王者になる可能性があったのにだ!ペップの選択には一貫性がある、それはより多くの予算を持つクラブを選ぶということだ。チャンピオンになれるかは問題ではないんだよ」
@City_Watchのツイートから。
この先はヤヤの去就に代理人らしく話していますが、今はそれはいいでしょう。
これからペップ側が何かアクションを起こすのかは分かりませんが、今は状況を見守りたいと思います。
そしてマンチェスターシティのいちサポーターとして、ペップは差別主義者ではないと信じてサポートするのと同時に、ヤヤのクラブに対する今までの貢献には感謝したいと思います。
精読したい方はツイート元のアカウントを載せておきましたので、各自でお願いします。
1.CL決勝に思う、フットボールでの「不易」
※今回はマンチェスターシティの要素は0.1%くらいしかありません、ご了承ください🤔
寺田寅彦という明治〜戦前を生きた物理学者がいる。彼の名著『俳句と地球物理』の中で、寺田はこう述べている。
「不易流行の原理は、あらゆる芸術に通ずるものであろう」
不易流行とは、勿論ご存知の方もいるだろうが、松尾芭蕉が提唱した俳句の基本理念であり、不易と流行を両立したものが上手な俳句、ということである。
不易は不変を意味し、流行は変化を意味する。
寺田はそれをあらゆる芸術に通ずる、と述べたが、僕はスポーツ、とりわけフットボールにも通ずるものだと思うのだ。
目を疑った方も多いだろう。
先日のCL決勝戦、レアルマドリー先制のシーン。カリウスは信じられないミスを犯した。プレー内容は割愛するが、呆然と立ち尽くすクロップが印象的だった。
それだけではない。カリウスは3失点目のプレーでも判断をミスしたし、あるいはリヴァプールの大エース、サラーは前半で負傷交代を余儀なくされ、そして決勝点になったベイルのあまりに美しいバイシクルシュート...そのいずれかを計算していた者は両陣営にも、視聴者の僕たちにの誰にもいないはずだ。
では、フットボールでは何が計算できる部分であるのか。
そう、戦術だ。
フットボールは近年、ものすごい速度で戦術的に進化していると思う。
僕はFootballistaを毎月購読しているけど、トップレベルで用いられている新しい用語や概念がたくさんアップデートされて提供される。
ピリオダイゼーションやゲーゲンプレス、デュエルといったものはもはや常識で、可変システム、ポジショナルプレー、ハーフスペース、5レーン理論...などなど。
加えて、スカウティングシステム、GPS、ドローン、AI...機械化も時流に乗って進んでいる。
CLやW杯のような最高峰のレベルの大会はもはや最新戦術の博覧会のようだ。
フットボールにおける戦術に不変なものはほとんどなく(もはやGKの役割でさえ進化し続けている、今季であればエデルソンはいい例だろう)、常に変わり続ける、まさに流行そのものだ。
では、フットボールにおける不易の部分とはなんなのだろうか。
言うまでもない。プレーをするのは選手であり、人間である、ということだ。
試合の趨勢は計算、つまり戦術の部分をより正しく詰めていった者が有利になるだろう。
それでも、戦術を良くも悪くも凌駕するプレーは90分の中で多く起きる。
まさに先日のリヴァプールvsレアルマドリーはその意味で典型的な一戦だったと思う。
さあ、あと2週間でW杯が始まる。
戦術がフォーカスされがちな昨今だが、プレーをするのは選手である、という不易の概念を忘れずに、四年に一度のお祭りを楽しもう。
そして、不易と流行を両立させた、つまり戦術が先走りせず、安定したプレーをしたチームが最後に栄冠を手にすると僕は予想します。
※最後に宣伝ですが、次回からのブログはW杯のグループリーグ予想、ならびに注目選手をテーマにした内容にします。
1グループごと小分けにして書いていきますので、ほぼ毎日更新になると思いますが、ご一読いただければ幸いです。
0.自己紹介
皆さまはじめまして。曇天と申します。
なんで名前とブログタイトルが同じやの、という野暮なツッコミは不要です、読み進めていくにつれて露呈される脳の容量から察しがつくでしょう。
では一本目なのでグダグダと自分語り。
さて、このような時に何を書けばいいのか早速分かりませんが、例えば年齢や職業などプライベートな情報は求められているはずもないので、いつ、そしてなぜManchester Cityというクラブを応援するのか、という話をしましょうか。
しかしながら結論から言うと、これだ、というタイミングは特にありません。
愛すべき俺たちのアデバイヨルがグーナーを煽っていた頃、あるいはロビーニョがただの金メッキであった頃からサッカーは観ていました。
ただその時の僕は、プレミアリーグというややプロレス的な要素を含んだ、エンターテイメントとスポーツの融合を含んだ世界に胸をときめかす一介の学生でした。
故に当時のシティに対する印象は、粗雑な言葉を使えばネタクラブ。お笑い要員であり、ただ我が腹だけを膨らませた成金であり、はっきり言って強くなかった。
もしシティを応援する理由を捻り出すなら、放課後にいつも聴いていた名盤、MORNING GRORY... 或いはBe Here Now...Oasisが与える音楽影響的くらい。
そんなシティに対する印象が変わったのが、シティサポーター(それでもまだ僕はただのプレミアリーグのフリークだった)の胸に刻まれる栄光のAguero•93:20。あの時は仲良く親友とまだガラパゴスな携帯でかたやユナイテッドの、かたやシティの試合の詳細を逐一とメールで連絡しあっていたのだけど、バロテッリがゴールを決めてからQPRが残留のために後ろでパスを回し始めるまで僕は携帯を触ることもなく、感動に浸っていた。
11/12シーズンを境に、シティはビッグクラブの扱いを、僕の中ではされることになった。
しかしまだシティを応援することを決めたわではなかった。リーグの中の強豪チームでは、歴史を持つ他所の方が魅力的に映えた。
でも僕はシティを応援することを決めた。
なら、2012年から今まででシティはそれに足る歴史を積み重ねたか、と自問してもノーだ。
だけれど、ずっとプレミアリーグを観てきて確信したことが2つある。
ひとつは、このマンチェスターシティが、今その歴史をアメリカ議会図書館にある無数の本のように積み立てている最中であること。
そして、ふたつは、今のサッカー界における高い高い壁、すなわちバルセロナやレアルマドリードのようなKings of Kingsの存在を、いずれシティが、シティを筆頭にプレミアリーグが突き破る将来性があるということ。
僕もまだ若い。健康に生きてたら、将来的に健忘症になることを加味してもあと40年くらいは未来を共にできるだろう。
マンチェスターシティには果てしない可能性がある。言うならば投資に近い感覚だ。これは反発を買う物言いかもしれないけど、株や仮想通貨のようなもの。
自分の未来をこのクラブに賭けて、共に応援していけたらいいな、と思います。
それではこの辺で。
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誰が何と言おうと気にしない。
何度だって聴き込んだOasisの名リリックを、このクラブを応援する時の矜持とするよ。